ここでは、アーヘンの子供のお誕生日会事情について説明します。日本であれば、お誕生日会に誘われた時に、どんなプレゼントを持っていったら良いか、また、自分の子供が誕生日を迎えたときに、何をしたら良いか、想像がつくと思います。
しかし、ドイツのお誕生日会事情は、日本とはかなり異なりますので、その辺りを中心にご紹介したいと思います。
お誕生日会に呼ばれたら
まずは出席するかどうかを考える
お誕生日会に呼ばれたら、まず「出席するかどうか」を考えましょう。日本の場合は、「呼ばれたら参加しないと気まずい」と考えて出席するかと思いますが、ドイツではそうではありません。
子供同士、仲が良い人にしぼって、招待状を送る人もいれば、幼稚園のクラスメイト全員に招待状を送る人もいます。
まずは、子供に「○○ちゃんとは仲が良いの?誕生日会に行ってみたい?」と聞いてみましょう。あまり遊んだことがないという場合は、不参加でも大丈夫です。
出席する場合は、招待状に連絡先(メールアドレスか電話番号)が書いてありますので、そこに連絡をします。
プレゼントはどうするか?相場は?
ドイツのプレゼントは非常に合理的です。「その子が一番欲しいものをあげる」のが第一ですので、まずは「何が欲しいか」を聞いてみましょう。相場は15ユーロ前後です。私が知っている範囲では、次の3パターンがあります。
おもちゃ屋さんの「プレゼント箱」
おもちゃ屋さんには「プレゼント箱」の制度があります。
- 誕生日を迎える子が「プレゼント箱」に自分の名前を書いて、欲しいものを入れておきます。
- 誕生日会に出席する人は、その「プレゼント箱」から、あげたい物を選んで、購入します。
- それを誕生日会に持参して、プレゼントします。
こうすることで、子供が欲しい範囲で、出席する側が選択してプレゼントをあげることができます。おもちゃ屋さんの場所は、招待状に書いている場合や、聞いたら事前に教えてくれる場合があります。
どんなものが欲しいかを教えてくれるパターン
おもちゃ屋さんの「プレゼント箱」を利用しない場合、「どんなものが欲しいか」を聞くと、だいたい教えてくれます。例えば「飛行機」や「車」のおもちゃという具合です。
ただ、この場合は、他の人と重複してしまう可能性がありますので、プレゼントを購入した時のレシートを保管しておき、返品できるようにしておいてください。
ギフト券
その子が欲しいものが高額の場合はアマゾンなどの「ギフト券」を希望される場合があります。日本では考えられないくらい合理的というかドライです。
誕生日会に親は出席するか?
週末の場合は、だいたい両親ともに出席します。しかし、平日の場合は母親だけが出席するというパターンが多いと思います。
また、「子供だけ」というパターンがあります。この場合は、送り迎えだけをします。
誕生日会ではなくプレゼントを貰ったら
誕生日会を開催する子もいれば、幼稚園のクラスメイト全員に簡単なプレゼントやケーキを配る場合もあります。主役の子がプレゼントするので、日本とは反対です。
この場合、お返しが必要かどうか悩みますが、お礼だけを口頭で言って、お返しをする必要はありません。
自分の子供が誕生日
プレゼントだけで済ます
上で説明したように、幼稚園のクラスメイト全員に簡単なプレゼントやケーキを配ります。幼稚園でこの方法が慣例化している場合もありますので、様子を見ながら、それに合わせれば良いかと思います。
自分の子が誕生日で、他の子にプレゼントを渡す場合の相場ですが、大体2ユーロ前後の簡単なおもちゃ(ねんど、スマートフォンのおもちゃなど)で十分です。封筒に入れて、「○○ちゃんへ、△△より」と記載します。
クラスメイトの名前が分からない場合は、先生に説明をして教えてもらったりリストを見せてもらったりします。
誕生日会を開催する
①まず、誕生日会の場所を手配する必要があります。通常は、動物園やアスレチック、牧場などで実施します。その施設のホームページに行くと、大抵は「誕生日会プラン」というのがありますので、それを参考にして決めます。
②次に、招待状を書きます。誰を招待するかは自由です。かならず、出欠の連絡をしてもらうようにして、連絡先を記載します。また、「プレゼント箱」を利用する場合は、おもちゃ屋さんについても書きます。
③誕生日会のお返しを準備します。お返しは2ユーロ前後の物で十分です。日本に一時帰国できる場合は日本の駄菓子の詰め合わせなども喜ばれます。
最後に
ドイツで子供の誕生日会を開催するのは、親の負担が大きいです。しかし、子供の意向に沿って、出来る範囲で出来ることをやれば、それで十分です。こちらの人も色々なタイプの人がいますので、たとえ誕生日会を開催しなかったからといって、気にする必要はありません。ただ、家族では子供の誕生日会を盛大にお祝いしてあげてください。