ドイツ・アーヘンへの赴任・駐在・留学にあたって、日本の携帯電話やスマートフォンの契約をどうするか悩ましいと思います。電話番号やメールアドレスに愛着がなければ、解約してしまうのも1つの選択肢だと思います。
私は元々、NTTドコモのスマートフォン回線を契約していましたが、ドイツへの赴任が決まったときに以下の手段をとりました。
※auやソフトバンクの方はごめんなさい。
日本の携帯・スマートフォン契約の手続き
1.NTTドコモのメール(SPモードメール)の設定
NTTドコモのメール(SPモードメール)を通常のメーラーで読み込めるように設定を変更しました。これにより、日本の格安SIM回線やドイツの回線でも、スマートフォンにメーラーアプリを入れて設定さえすれば、ドコモのメールの送受信が可能となります。
2.ドコモショップでガラケー契約に変更
ドコモショップでスマートフォン契約からガラケー契約に変更しました。この際、iモード契約でなく、SPモード契約を維持することがポイントです。
また、月々の料金を安くするためには、ガラケーの契約は、ベーシックプランではなく、バリュープランとする必要があります。当時、ドコモの中古品持ち込みの場合はバリュープランで契約できませんでしたが、SIMフリーのガラケー持ち込みで、バリュープランの契約ができました。(ドコモの約款に書いているのですが、ドコモショップの店員さんが約款を把握しておらず、何度も説明しました。)
※現在は、変更になっている可能性もありますので、「ドコモ 持ち込み バリュープラン」などで検索してください。
バリュープランの場合は、SPモード契約と合わせて月々1200円程度で電話番号とメールアドレスが使用可能な状態で維持できます。休止でなく使用可能ということは、銀行口座やクレジットカードの日本の連絡先として使えますし、日本への一時帰国の際も日本の電話番号が使えますので大変便利です。
3.SIMフリーのスマートフォンを購入
ここで購入したスマートフォンは、赴任決定後から日本出国まで「日本の格安SIMを入れて使用」し、ドイツ赴任後に「ドイツのSIMカードを入れて使用」するスマートフォンになります。
SIMフリーのスマートフォンは、Amazonや楽天市場などで購入可能です。私はSIMフリーのiphoneを買う余裕がなかったので、ASUSというメーカのSIMフリースマホを購入しました。GPS付きのものがあると、ドイツでのカーナビアプリや、タクシーを呼ぶアプリなどが使えて、大変便利です。
4.日本の格安SIMカードを契約
このSIMカードは、日本出国までの短期間使用するものですので、初期費用が安くて、契約期間の制限がないものを選択するのが良いと思います。
私はBiglobeのデータSIMカードを契約して、今でも契約を維持したままです。(一時帰国の際に使えて便利なのでそのままにしています。月1000円以下の維持費です)
5.ドイツ入国後にドイツのSIMカードを購入
理想的には、日本の格安SIMカードを解約して、ドイツ入国後にドイツのSIMカードを購入するのが維持費の面でよいかと思います。
日本の電話番号(ガラケー契約)は、ローミングを使用することでドイツでも使用可能ですが、通信費が高くなりますので、待ち受け専用にしています。(最近は面倒で電源すら入っていない状態ですが、一時帰国の際に活躍しています)
このような理由から、ドイツのSIMカードは「データ専用」ではなく、通話もデータ通信も出来て、さらに日本への国際電話料金も安いものが良いと思います。
ドイツのSIMカードの購入については、以下をご覧ください。
上記方法のメリット
少し触れましたが、上記方法のメリットをまとめると以下の通りです。
- 日本の電話番号を維持できるので、銀行口座やクレジットカードの連絡先として使用できる。
- ドコモのメールをドイツ回線のスマートフォンで送受信することができる。
- ドイツに赴任したと知らない人からも電話を受けることができる。
- 一時帰国の際に、日本のガラケーを使用できる。
- LINEなどに登録している電話番号を変更する必要がない。
上記以外の方法は?
日本の通信会社では、海外赴任や留学の人のために、電話番号やメールアドレスの保管サービスがあります。ドコモの場合、最長3年間保管してもらえますが、電話番号保管に月々400円、メールアドレス保管に月々100円が必要です。
ですが、合計で月々500円支払って休止し、一時帰国の度に使用手続きをすることを考えれば、月々1200円程度を支払い続けて、電話番号とメールアドレスを使用可能な状態で維持する方が、私のライフスタイルには合っていましたので、休止はしていません。
一方、赴任の方でドイツのスマートフォンが支給される場合や、一時帰国の頻度が少ない場合は、日本の回線の休止や解約をしても良いかと思います。
皆様のライフスタイルに合った方法をお選びください。